
トライオートETFは自動的に売買を重ねて利益を出してくれるので、とっても楽ですよね。
しかし、トライオートETFはレバレッジ5倍の取引を行うハイリスク・ハイリターンな商品なので、上昇時のリターンが大きい分、下落時の損失も大きくなります。
自分のポジションが「いくらの損失まで耐えられるのか」、「ロスカットしたら資金はいくら残るのか」知っておくのはとっても大事です。
この記事では、トライオートETFのロスカット計算方法をわかりやすくご紹介します。初心者でも簡単に計算できるので、ぜひ一度やってみましょう。
- 「ナスダック100_スリーカード」
- 「ナスダック100トリプル_スリーカード」
この2つの銘柄でロスカット計算をしていきます。
- 目次 -
1.トライオートETFのロスカット計算方法

トライオートETFのロスカット計算方法は公式ブログにも載っていますね。
【トライオートETF】ロスカットまでの計算方法を教えてください。
トライオートETFのロスカットは、レバレッジあり(5倍)では有効比率100%以下、レバレッジなし(1倍)では有効比率100%で執行されます。
レバレッジあり(5倍)の場合、現在の価格からいくら下がるとロスカットになるかの計算は、以下になります。日本銘柄
・ロスカットまでの値幅 =(有効証拠金-必要証拠金)÷保有口数米国銘柄
・ロスカットまでの値幅 =(有効証拠金-必要証拠金)÷保有口数÷円換算レート(ドル円)買い建玉は現在価格からいくら下がるとロスカットになるか=現在価格-ロスカットまでの値幅
(引用:INVAST NAVI)
ナスダック100、ナスダック100トリプルは米国銘柄なので、
米国銘柄
・ロスカットまでの値幅 =(有効証拠金-必要証拠金)÷保有口数÷円換算レート(ドル円)
が適応されます。
つまり、必要な情報は
- 有効証拠金
- 必要証拠金
- 保有口数
- 円換算レート(ドル円)
この4つです。
まずは、有効証拠金・必要証拠金・保有口数の確認方法を見ていきましょう。
▼PCでの確認方法
PCではログインしたらすぐに確認できます。

現在は「ナスダック100_スリーカード」を9口運用しています。
有効証拠金額は54,341円、必要証拠金額が35,100円です。
最近の株安で証拠金維持率150%手前です。ちょっとやばいですが、まあそこはひとまず置いときましょう。笑
▼スマホアプリでの確認方法
スマホアプリでは有効証拠金はすぐにわかりますが、必要証拠金が書いていません。

必要証拠金の確認方法は、『レート』→各銘柄を選択(『ナスダック100』など)します。

するとマニュアル注文画面になるので、数量を1にすると1口分の必要証拠金がわかります。

持っている口数に合わせて数量を変更すると、自分の必要証拠金がわかりますよ。(数量を9にすれば、35,100円になります)
*余談ですが、発注した数量すべてが約定していた場合の必要証拠金は、有効証拠金から発注可能額を引けば計算できます。

この画面だと、
54,390円(有効証拠金)-19,200円(発注可能額)=35,100円(必要証拠金)
となります。以上、余談でした。
では次に、ドル円のレートを確認しましょう。
「ググるのもめんどくさーい」という人のために、リアルタイムのドル円(USD/JPY)レートをこちらに載せておきます。
これで、有効証拠金、必要証拠金、保有口数、円換算レート(ドル円)の4項目すべてが確認できましたね。
それでは、実際にいくらの下落でロスカットされるのか計算してみましょう。
2.実際にトライオートETFのロスカットレートを計算してみる
2-1.ナスダック100_スリーカード
私は『ナスダック100_スリーカード』(トリプルじゃないよ)を運用しているので、まずはこちらのロスカットレートを計算してみます。
まず、現在のナスダック100のチャートを見てみましょう。

ちょっと細かいですが、現在価格が『168.58ドル』です。ここ最近の株安でかなり下がりました。ちなみに現在保有している9口の平均は175ドルくらいですね・・・。
わかりやすく『ドル円=113円』として、日本円に計算すると『19,049.54円』となります。
私の口座状況は先ほどと同じく、こんな感じ。

有効証拠金:54,390円、必要証拠金:35,100円でした。
- 有効証拠金:54,390円
- 必要証拠金:35,100円
- 保有口数:9口
- 円換算レート(ドル円):113円
なので、これで計算できますね。
18.96… =(54390-35100)÷ 9 ÷ 113
→約18.96ドルの下落でロスカット

149.61ドルまで下落(現在値から11.2%の暴落)したらロスカットされてしまいます。
結構ギリギリですね (^_^;)
チャートでは見切れていますが、2017年10月の水準に戻るとロスカットされる計算です。
米国中間選挙前に始まった株安が選挙後も止まらなければ、ロスカットの可能性が高いと思われます。
一応、余裕資金でやってますし「素直にロスカットされてもいいかな」と思っています。(ナスダック100はずっと保有していると金利負けするし)
2-2.ナスダック100トリプル_スリーカード
『ナスダック100トリプル_スリーカード』は運用していないのですが、人気銘柄なのでこちらでもシミュレーションしてみます。
現在のナスダック100トリプルのチャートを見てみましょう。

こちらも世界株安でかなり下がっており、現在価格は『51.44ドル』ですね。
先ほどと同じく『ドル円=113円』として、日本円に計算すると『5,812.72円』となります。
また、トレードしていなくても各銘柄の必要証拠金はトライオートETFの必要証拠金額一覧から確認できます。もちろん、スマホアプリから確認してもOKです。
証拠金額一覧によると、ナスダック100トリプル:51.44ドル(5,812.72円)の必要証拠金は、1口あたり1,200円となります。
それでは、このタイミングでトライオートETFの『ナスダック100トリプル_スリーカード』を数量1(スリーカードは数量1で『9口分』の注文)で開始したと仮定したとき、ロスカットはいくらになるのか計算していきます。
インヴァスト証券がだしている推奨証拠金が『35,316円』なので、口座には『36,000円』を証拠金として入金したことにします。
わかりやすく、9口すべて51.44ドルで約定したと仮定します。
- 有効証拠金:36,000円
- 必要証拠金:1,200円×9=10,800円
- 保有口数:9口
- 円換算レート(ドル円):113円
なので、これで計算できますね。
24.77… =(36000-10800)÷ 9 ÷ 113
→約24.77ドルの下落でロスカット

26.67まで下落(48%の暴落)したらロスカットされてしまいます。これは2017年2月の水準に戻る計算ですね。
ナスダック100トリプルの直近の最安値は、10月29日の『43.60ドル』です。
私がトライオートETFを初めたのは10月初旬。この頃は70~60ドルくらいなので『ナスダック100トリプル_スリーカード』を開始していたら、ロスカットされていた可能性があります。
今始めても、今回の米国株安にもう一度見舞われたら恐らく耐えられないですね。証拠金を増やすか、おとなしくロスカットされましょう。
逆に、ここから相場が回復してくるならば、今が絶好の開始タイミングと言えます。
3.ロスカットされた口座にいくら資金が残るのか?

ロスカットされると一文無しになる!
・・・わけではありません。
ロスカットされても手元に資金は残ります。一体いくら残るかわかりますか?
トライオートETFでは、有効証拠金維持率が100%を下回るとロスカットされる仕組みになっています。
有効比率が100%以下の場合、お客様の意思にかかわらず、取引時間内のすべての建玉を反対売買により自動決済(ロスカット)します。(引用:INVAST NAVI)
私はお試しで60,000円を入金して、ナスダック100_スリーカードを数量1で始めました(推奨証拠金は約60,000円だったので)。
ロスカットされた場合に手元に残る資金は、必要証拠金『35,100円』です。
つまり、ナスダック100_スリーカードの場合『ロスカットされると推奨証拠金の約60%が手元に残る』イメージです。
「なーんだ、じゃあ余裕じゃん」
って思いましたか?
私は60,000円(1口分)で始めたので、ロスカットされても25,000円くらいの損失で済みます。
でも、これが100万円で始めていたら?
『ナスダック100_スリーカード』を推奨証拠金内いっぱいの口数で購入して、ロスカットされたら約40万円の損失です。
細かい計算は省きますが、『ナスダック100トリプル_スリーカード』でロスカットされると約70万の損失です。
みるみる損失が膨らんでいるのを見て、更に追加入金できるでしょうか?
入金した分も巻き込んでロスカットするかもしれませんし、生きた心地がしないと思います。
*私も、過去にレバレッジ3倍のFXで160万ロスカットした苦い経験があります・・・(トライオートETFは更に上のレバレッジ5倍ですよ)
リスクをしっかり管理するなら、『推奨証拠金の1.5~2倍を目安に資金を入れておく』もしくは『早めに損切りする』どちらかを選択したほうが良いですね。
どちらが良いかは人それぞれだと思いますが、トライオートETF(特に値動きの激しいナスダック100トリプル)なら早めの損切りが良い気がします。
なぜなら、トライオートETFは基本買いで入るから。
両建てしないので、相場が買った水準以上に回復しないと利確してくれません。その間は『含み損+機会損失』が続きますよね。それならば早々に損切りして再チャレンジしたほうが良いと思います。
実際にトライオートETFを試してみて、そんな印象を受けました。
一応今回は、『ナスダック100_スリーカードならロスカットせずに長期的に利益を出せるか?』という検証を目的として始めたので、入金せずに様子を見てみようと思います。
今の世界株安がいつまで続くのかはわかりませんが、相場が回復してきたらトライオートETFは利益を量産する最強クラスの自動売買なのは間違いありません。
トライオートETFを試して見たい人は、今から準備しておきましょうね!
▼公式サイトで詳しく▼
▼トライオートETFのおすすめ関連記事
コメントを残す