赤ちゃんがステロイド軟膏を舐めちゃった!どう対処したらいい?

赤ちゃん 舐める
 
ステロイド軟膏、赤ちゃんが舐めてしまって焦った経験ありませんか?
 
 
僕も薬剤師の仕事をしていると、赤ちゃんの親御さんから「顔に塗った軟膏を子供が舐めるんですけど、大丈夫ですか?」とよく聞かれます。そんなときは、「ステロイド軟膏は多少舐めても大丈夫ですよ(^^)」とお答えしています。
 
この記事では、ステロイド軟膏を舐めても問題ないという理由と、ステロイド軟膏を使用する親御さんに気をつけてもらいたいことをまとめました。  
 
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1.ステロイド軟膏を舐めてしまったときは

それにしても、赤ちゃんがステロイドを舐めてしまって、困った!”という方は多いんですよね。
プラスチベース、ロコイド軟膏は舐めても大丈夫ですか?
生後半年の赤ちゃんなんですが、アトピーでプラスチベースとロコイド軟膏を顔・全身に毎日塗っています。手にだけは塗らないようにしていますが、顔や体を触ってベタベタになった手を舐めたり、目をこすったりするので、ちょっと心配なのですが、舐めたり、目に入っても大丈夫なのでしょうか?
あまりよくないようでしたら、舐めようとしたら手を掴んだりと対策?をしたいと思いますが、
大丈夫であれば、気にせずにさせたいと思っています(引用:YAHOO!知恵袋)
緊急でお願いします涙!赤ちゃんの誤飲についてです。赤ちゃんが私の目の周りに塗るメデロール?イデロール? みたいな名前のステロイドのチューブの塗り薬の中身を確実になめた、飲んだと思われます。蓋や容器の誤飲とかでなくステロイドの塗り薬そのものです。朝起きたらその薬の中身が出ていて明らかに減っていて蓋はしまっていたものの中身が盛りだくさんに出ていました。
対応は即病院でしょうか?応急処置は何をしたら良いですか!?ステロイドって体に入ると悪影響と聞いたことあります。(引用:YAHOO!知恵袋)
 まぁ、質問が出てくる出てくる。
 
ステロイド軟膏を舐めると、実際のところ体に悪影響があるのでしょうか?
 
 

1-1.ステロイド軟膏を舐めると危険?

赤ちゃん 軟膏
 
結論としては、ステロイド軟膏を舐めてしまっても大量でなければ、全く問題無いです。
 
 
なぜなら、ステロイド軟膏に入っている成分の内、『薬効成分(ステロイド)はごく少量』で『ほとんどがワセリンなどの基剤(ステロイドを溶かし込んでいる物)』でできているからです。
  
 
 
では、赤ちゃんの乳児湿疹にもよく使われる『ロコイド軟膏(ロコイダン軟膏)』を例にあげてみましょう。
 

 ● ロコイド軟膏(ロコイダン軟膏)は舐めても大丈夫?

 
 
ロコイド軟膏のインタビューフォーム(薬剤師などが見る薬の詳しい解説書)には、ロコイドのラットLD50(統計学的に、ある日数のうちに50%を死亡させると推定される量)が、経口投与で3000mg/kg以上』と書かれています。 
 
  
この結果をもとに、体重5kgの赤ちゃんが命の危険にさらされる量を考えてみます。
 
 
体重5kgの赤ちゃんが、もしロコイド軟膏を舐めたとして、その内の半数に命の危険があるステロイドの量は、3000mg × 5kg = 15000mg ですね。
 
 
ロコイド軟膏には、1gあたり1mgのステロイドが入っているので、15000mgのステロイドを舐めるには・・・
 
 
 
1.5kg の軟膏を舐める必要があります!
 
 
 
って、全く現実的な量じゃないですね。つまり、普通に舐めたとしても、この数千分の一の量しか口に入らないので、全く問題無いと思われます。
 
 
しかも、基剤(ステロイドを溶かし込んでいる物)であるワセリンは水に溶けないので、舐めてもそのまま便で体から出ていきます。
 
 
そして、ステロイド成分も基剤に包まれて、腸で吸収されにくいので、多少舐めても体に効果が出るほどのステロイドは吸収できません
 
 
また、ロコイド軟膏より強いステロイド軟膏『テクスメテン軟膏1%』のインタビューフォームには、子供が舐めてしまったときの対応が具体的に書かれています。
症状
  • 通常の幼少児の誤飲程度では、ほとんど症状が現れない。
  • 大量に誤飲すると、軟膏、クリームの基剤(油脂)により、一過性の嘔吐、腹痛、軟便、下痢を起こすことがある。
  • クリーム剤が眼に入ると、灼熱感、疼痛、充血、結膜炎を起こす。(ただし、軟膏剤はほとんど刺激性が無い)
処置
  1. 誤飲の場合、ほとんどの場合はそのまま放置すればよい。
  2. 念のため、塩類下剤を投与する場合もある。 硫酸マグネシウム(0.5g/kg→水 100~200ml) または、マグコロール P(1g→水 4ml)/kg
  3. 大量誤飲のときは、胃洗浄するとよい。

(テクスメテン軟膏1% インタビューフォーム)

このように、間違って舐めてしまったときの症状と対処法がしっかり書かれていますね。強めのステロイド軟膏でも、舐めても意外と大丈夫ということが分かります。
 
 

1-2.赤ちゃんの口内炎にも使える、ステロイド軟膏がある

口内炎
 
もともと口の中に塗る目的で作られたステロイド軟膏があるのをご存知ですか?
 
 
『ケナログ』という口内炎治療薬です。
 
 
子供の口内炎で『痛みがあって食事量が減っている』場合であれば、早めに治療してあげたほうが良いのですが、そんな時の赤ちゃんにも使えるステロイド軟膏として、『ケナログ(成分名:トリアムシノロンアセトニド)』がよく使われます。
 
 
ケナログのインタビューフォーム(薬剤師などが見る薬の詳しい解説書)にも、子供に対して使用しても『長期連用により発達障害を来すおそれがある』という記載だけで、『避ける』ようには書かれていません。
 
 
ケナログを使うときは、適切な量をしっかり使って早めに治し、だらだらと使い続けなければ問題ないいうことです。
 
 
ただし、膿があるような口内炎では、感染症を併発している場合があるので、安易に使用せず病院で診てもらいましょう
 
 
  

2.まとめ ~ステロイド軟膏は少々舐めても大丈夫、でも適切な管理・使用を心がけて~

オッケー
 
ステロイド軟膏は、多少舐めても問題ありません。
 
 
赤ちゃんの湿疹にステロイド軟膏を処方されても、安心して塗れますね。
 
 
ただし、大人のステロイド軟膏を誤って赤ちゃんがいたずらして飲んでしまった場合、大人の薬の管理に問題があります。
 
 
他の薬だったら大変なことになる場合もあるので、薬は子供の手の届かないところや鍵のかかるところに置くようにして、大人が責任をもって管理しましょう。 
 
 
ナンバーロック付きのコスメボックスを薬箱として使ってみるのも、いたずら防止には良いですね。
 
 
 
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