
抜群の保湿効果をもつ『ヒルドイド』。
最近ではヒルドイドの美容目的使用が問題視されて、簡単には処方されなくなってきました。
「それでもヒルドイドを使いたい!」って人におすすめなのが、ヒルドイドと同じ成分をもつ市販薬です。
実は市販薬のほうが病院よりコストがかからない場合もあって、ネットショッピングや薬局でも簡単に購入できるので、時間のない人にもおすすめです。
この記事では、ヒルドイドと同成分でおすすめの市販薬をご紹介します!
▼美容目的でのヒルドイドはNG!理由はこちら
- 目次 -
1.ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の保湿効果

ヒルドイドは赤ちゃんから大人まで、幅広く使用できる保湿剤です。
成分名は『ヘパリン類似物質 0.3%』。
適応として「皮膚の炎症性疾患」や「肥厚性瘢痕・ケロイド(傷跡)の治療と予防」、「皮脂欠乏症」などの病気に使用できます。
最近の研究結果から、ヒルドイド(ヘパリン類似物質)を使用することで皮膚の水分量が上昇することが示されています。
ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%では塗布後1日目から3日目まで角層水分量が上昇し、3日目以降もその効果が持続していることが示されました。(引用:マルホ)
ピンク色の線がヒルドイド。上に行くほど角質の水分量が増えているという結果です。
この結果を見る限りでは、尿素剤より『ヒルドイド(ヘパリン類似物質)』が断然効果的ですよね!

2.ヒルドイドの市販薬は意外と安い
ヒルドイドを病院で処方してもらう人で多いのが、
「病院のほうが安いから。」
という意見。
しかし、本当にそうでしょうか?
ヒルドイドを病院で処方してもらうコストと、市販薬を購入するコストを比較してみます。
2-1.病院でヒルドイドを処方された場合
病院でヒルドイド50gを1本処方してもらう場合、3割負担の人のケースで計算してみました。
保険薬局での支払額:約720円(3割負担)
ヒルドイド50g処方の合計コスト:約1820円
ヒルドイド1gあたりのコスト:1gあたり約36円
1回の診察でヒルドイド50gを1本処方されると、かかるコストは1gあたり約36円でした。
2-2.ヒルドイドの市販薬を購入した場合
ヒルドイドの市販薬(ヘパリン類似物質)を1本あたりの価格を比較してみましょう。
商品名 | 価格(円) | 包装量(g) | 1gあたり(円) |
---|---|---|---|
ヘパソフト | 1,218 | 100 | 12.2 |
マーカムHPローション | 950 | 50 | 19 |
ピアソンHPローション | 980 | 50 | 19.6 |
Saiki(サイキ) | 2,353 | 100 | 23.5 |
HPローション | 1,397 | 50 | 27.9 |
(価格は2018年8月23日時点)
なんと、最安値は1gあたり約12円!
1gあたりの購入価格が安い市販薬がこんなにあるとは、正直驚きました。
2-3.市販薬のほうがお得な人とは?
最近は、アトピー性皮膚炎などでしっかり保湿剤を使用する人を除いて、大量のヒルドイドが処方されることは少なくなってきました。
月に1~2本のペースでヒルドイドを処方されている場合でも、市販薬を購入したほうが安く済むことも十分あります。
- 特に持病もなく定期通院していない人
- ヒルドイドを月に1回、ヒルドイド1~2本だけ処方してもらう人
3.おすすめのヒルドイド市販薬(ヘパリン類似物質)はこの3つ
美容目的のヒルドイド処方はダメですが、「ヒルドイドの効果を実感したい!」という人が世の中に多いのも事実。
個人で買える『ヘパリン類似物質(ヒルドイドと同じ有効成分)の市販薬』で、コスパ・使用感にこだわったおすすめの3品をご紹介します。
3-1.ヘパソフト 薬用 顔ローション(ロート製薬)<最安値>

ロート製薬の『ヘパソフト』シリーズです。
1gあたり約12円で購入できます。
ヘパリン類似物質を含む市販薬では、今のところ最安値です。
ただ、医薬部外品なのでヘパリン類似物質の含有量は0.3%よりやや少ない(詳しい量は公開されていません)のがネックです。
とりあえず最安値で効果を実感したい人には一番おすすめですね。
ヒルドイドと同じ量の製品が良い方は、次に紹介する『HP』や『ピアソン』を試してみまそう。
3-2.「HP」シリーズ(グラクソ・スミスクライン)<ヒルドイドと同等>

グラクソ・スミスクラインの『HP』シリーズです。
1gあたり約27円で購入できます。
クリーム剤とローション剤の2種類が選べるのもポイント。全身や化粧下地用にはローション剤、部分的にはクリーム剤など使い分けるのも良いですね。
有効成分もヒルドイドと同じ『ヘパリン類似物質0.3%』のみとなっていて、一番ヒルドイドに近い保湿剤です。
グラクソ・スミスクラインって聞き慣れないメーカーかもしれませんが、薬剤師や医師なら誰でも知っている世界的に有名な医薬品メーカーで、信頼性は高いです。一般向けには、風邪薬のコンタック、歯磨き粉のアクアフレッシュとかを販売しているメーカーですね。
3-3.「ピアソンHP」シリーズ(新新薬品工業)<ヒルドイドと同等>

「ピアソンHP」シリーズもヒルドイドと同じ『ヘパリン類似物質0.3%』のみが入った保湿剤です。
1gあたり約20円で購入できます。
こちらもクリーム剤、ローション剤の2種類が選べます。
グラクソ・スミスクラインの「HP」シリーズとの違いは、クリーム剤には添加物として白色ワセリンが入っていることです。
白色ワセリンは皮膚への刺激も無くて保護作用が期待できますが、その反面、ベタつきが気になる人もいるかもしれません。
価格は「ピアソンHP」の方がややお安いので、使用感とコストで好みの保湿剤を選んでみましょう。
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