
赤ちゃんに薬を飲ませる時、なかなか上手に飲んでくれなかったり、他の食品に混ぜても良いのか迷ったり、子育てをしていると疑問に思うことがありますよね。
そんな薬の上手な飲ませ方のコツを、薬剤師パパがご紹介します。
- 目次 -
1.赤ちゃんに初めて薬を飲ませるときは

赤ちゃんが風邪をひいた!
急いで小児科で診察してもらい、薬をもらって一安心。でも、「もらった薬を、どうやって飲ませたら良いのかわからない」って困った方もいるのでは?
そんな初めての薬の飲ませ方をご紹介します。
2.おすすめの薬の飲ませ方
赤ちゃんが飲める薬の種類は、シロップ剤、粉剤ですね。それぞれ解説していきます。
2-1.粉薬の飲ませ方
粉薬は大体が、1回量ずつ分包されています。それを飲ませる方法は、「スポイトで飲ませる」か「ペースト状にして飲ませる」かのどちらかがおすすめです。
●スポイトで飲ませる
大体の薬局などで子供用のスポイトを提供してくれます。薬をもらうときに薬剤師に聞いてみましょう。
<スポイトで飲ませる手順>
- 粉薬に少量の水を加える(分包紙の中で混ぜましょう、水は本当に少しでOK!)
- スポイトで溶かした薬を吸う
- 赤ちゃんの口の中にスポイトで薬を入れる
<気をつけるポイント>
スポイトを赤ちゃんの喉の奥の方まで入れすぎないことです。赤ちゃんの誤嚥(むせてしまう)の原因になります。
●ペースト状にして飲ませる
スポイトを嫌がる赤ちゃんなら、薬をペースト状にしてみましょう。
<ペースト状にして飲ませる手順>
- 粉薬にちょっとだけ水を加えて湿らせる
- ペースト状になるように薬を混ぜる
- ペースト状になった薬を、上顎に塗りつける
<気をつけるポイント>
粉薬をすりつぶしすぎると苦味が出てくる薬もあります。優しく混ぜましょう。
2-2.シロップ剤の飲ませ方
シロップ剤は、甘い味をつけているため赤ちゃんでも比較的飲みやすい薬です。
<シロップを飲ませる手順>
- 使う前にシロップを何回か振って液を均一にする
- 計量カップで必要量を量る
- カップの薬をスポイトで吸って、口の中にタイミングよくそっと流し込む
これで簡単に飲ませることができますよ。
3.哺乳瓶の乳首で薬を飲ませるのはダメ?

薬を嫌がる子で、哺乳瓶の乳首でなら上手に飲んでくれる場合があります。
哺乳瓶の乳首で薬をあげることは問題ありませんが、まれに薬の味(特に苦味)で次から乳首をくわえてくれなくなる子もいるので、慎重にしたほうが良いかもしれません。
また、ミルクに薬を混ぜることは、ミルク嫌いになる原因や、薬との飲み合わせが良くない場合があるので避けましょう。
4.薬のハテナ?に答えます
Q. シロップ剤を薄めたり凍らせたり、まぜたりしていいの?
シロップ剤や、水で溶かした粉薬を凍らせてシャ-ベット状にして与えるのは問題ありません。
冷たさを「おいしい」と感じてくれると思います。ただし、薬のなかには凍らせてはいけないものもあるので、薬剤師に相談してみましょう。
また、シロップ剤を水で薄めたりする場合は、赤ちゃんが飲みきれる量であればかまいません。
Q. なかなか口を開けてくれない場合は、どうすればいい?
なかなか口を開けてくれないと、焦ってしまったりイライラしたりしてしまいますよね。
しかし、くれぐれも無理やり口の中に薬を押し込んだりしてはいけません。また、口を開けてくれないからといって鼻をつまんで口を開けさせたりすると、赤ちゃんは余計に吐き出してしまいます。
そんな場合は、赤ちゃんが夢中になるもので気を引いて、そのすきに口の中に流し込んでみてはいかがでしょうか。
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