
日焼けの原因となる『紫外線』。
紫外線には、ビタミンDが体で産生されるのを助ける働きがあります。そのため、昔は赤ちゃんの日光浴が推奨され、『日焼け=健康』というイメージもありましたよね。
しかし、日焼けによる体への悪影響が分かってくるにつれて、UVケアの重要性が広く知られるようになりました。
赤ちゃんへの影響も同じで、母子手帳にあった『日光浴』の記載がなくなり、『外気浴』に変更されていることからも分かるように、今では『赤ちゃんにも適切な日焼け対策が常識』なんです。
この記事では、“赤ちゃんの日焼けが危ない3つの理由”と、“日焼けしたときの対応”、“赤ちゃんにもできる日焼け対策”をまとめました。
- 目次 -
1.『日焼け=健康』は間違い!赤ちゃんの日焼けが危ない3つの理由
1-1.赤ちゃんは紫外線の影響を受けやすい

赤ちゃんの皮膚は大人に比べて2分の1程度の薄さで、とてもデリケートです。
皮膚が薄いため、大人では問題ない強さの紫外線でも、赤ちゃんでは皮膚の深い部分(真皮)まで届いてダメージを受ける可能性があるんです。
紫外線が真皮まで届くと、皮膚が炎症をおこして赤みや痛みを伴う、いわゆる『日焼けして真っ赤っ赤(サンバーン)』になってしまいます。
1-2.紫外線アレルギーを引き起こすことも

日光を浴びると、その日光(紫外線)の当たった部分だけが赤くなったり、“じんましん”が出ることがあります。
その原因が『紫外線アレルギー』と言われています。
詳しい原因は諸説ありますが、長期間日光(紫外線)に当たることで、皮膚でアレルギー物質が作られるようになるため発症すると考えられています。
1-3.繰り返す日焼けは将来シミ・そばかすや、皮膚がんの原因に

日焼け止めを塗っていない状態で、体に必要なビタミンDを作るのに必要な日差しは『3分』でOKとも言われています。
それ以上に繰り返し紫外線を浴びることは、保湿機能の低下や大人になってからシミ・そばかすができやすくなるだけでなく、皮膚がんのリスクを高めてしまいます。
2.日焼けした時の対応は?
2-1.日焼けした部位を冷やす

日焼けをすると皮膚は炎症をおこして赤くなります。
いわゆる、“やけど”に近い状態ですね。
そんなときは、 濡れたガーゼなどを当てて皮膚を冷やしてあげましょう。シャワーや冷水をかけるのは、日焼けをした赤ちゃんの皮膚には刺激が強すぎるので避けたほうが良いですね。
もし、水ぶくれや発熱などの症状がある場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。
2-2.保湿をする

日焼けをした肌は皮膚バリアが弱くなり乾燥しやすくなります。
それは赤ちゃんでも同じこと。冷やして皮膚の熱をとった後は、しっかり保湿をしてあげましょう。
ただし、赤ちゃんの保湿剤としてよく使われている『ヒルドイド(ヘパリン類似物質)』は、炎症を起こした肌に塗るとさらに症状を悪化させます。
日焼けした肌にはヒルドイドは使わず、ベビークリームやワセリンなどの皮膚を保護するタイプの保湿剤を使いましょう。
2-3.水分補給を心がける

日焼けをすると、知らないうちに脱水症状をおこすことがあります。
日焼けした後は、普段摂っている水分(麦茶や果汁など)を少しずつこまめに与えることが大事です。
3.おすすめの日焼け対策
3-1.帽子・サングラスを着用する

『目から入った紫外線でも日焼けする』って知っていました?
帽子をかぶることで、目から入る紫外線を約20%防ぐことができるとされています。
サングラスでは、目から入る紫外線を約90%防ぐことができます。
赤ちゃんにサングラスはちょっと・・・な人は、帽子をかぶらせてあげましょう。
3-2.上着などを羽織る

帽子やサングラスでは、体に当たる紫外線を防ぐことができません。
赤ちゃんと外出するときは、長袖の上着を一枚羽織らせてあげましょう。
月齢の小さな赤ちゃんは、おくるみなどで包んであげると良いですね。
3-3.日焼け止めを塗る

気温が高くなって長袖や長ズボンを着させていると、すぐに子供は汗びっしょりになってしまいます。そんな時、全身の日焼けを防ぐには『日焼け止め』を塗ることが最も効果的です。
でも、大人用の日焼け止めは使っちゃダメですよ。
大人用の日焼け止めは、赤ちゃんの肌にとって刺激が強すぎます。『赤ちゃん専用の日焼け止め』を選んであげると肌トラブルのリスクも回避できますよ。
関連記事 【赤ちゃん日焼け止め】アロベビーUV&アウトドアミストは、パパでも簡単に使える優れもの!
3-4.外出は紫外線の少ない時間帯にする

日焼け止めを塗る以外に、紫外線が多くなる時間帯(10時~15時まで)の外出を控えるのも良いですね。
でも、日中の外出を制限するのって難しいですよね。
やはり、日焼け止めを使ったり、帽子・上着を羽織ったりして、紫外線から身を守ることが大切です。
4.まとめ
日焼けの原因となる紫外線は、肌の薄い赤ちゃんにとって強い刺激となります。
赤ちゃんの日焼けは、大人以上に注意してあげなければいけません。
もし、すでに日焼けしてしまったら、炎症がある間は冷やしたり保湿をするなど悪化しないように対処すれば大丈夫です。
そして今後は日焼け止めを塗るなど、日焼けしないような対策をとって大切な赤ちゃんを紫外線から守ってあげましょう。
コメントを残す